出会いインセンティブ
同じ組織文化の下における同じメンバーでもインセンティブの違いにより、モチベーションの高さは異なってきます。
インセンティブとは、人や組織に特定の行動を促す動機づけの機能のことです。
またインセンティブは、通常の給与・賞与以外に、社員の業績に応じて与えられる報酬、価値観の共有、昇進などの評価、など、短期・長期、または金銭的・非金銭的インセンティブがあります。
このうち、企業で実行される現実的な金銭的インセンティブを考えてみます。
金銭的インセンティブ制度には、短期のものと長期のものがあります。
従来は、歩合や、報奨金、業績反映型賞与(ボーナス)制度、決算賞与制度など、比較的短期間の成績に対して支払われるものが主流となっていましたが、最近では、従来より存在する退職金や企業年金に加え、ストックオプション制度など、有効的な長期インセンティブ制度が再認識されつつあります。
一方、導入時に重要なことは、企業が社員に対してインセンティブを用意する場合、それが企業の目指す方向と一致しているかどうかを確認することです。
例えば、取引先のルートセールス担当に対し、短期的な業績を基準とするインセンティブだけを与えることは、目先の売上獲得を促してしまうおそれがあります。
また、個人に大きく偏ったインセンティブは、他の従業員とのチームワークが必要な業務においては激しい社内競争を生み、組織を分断させることにもつながるため、個人のインセンティブと組織のインセンティブといった２つのバランスを考えるなど、企業の事業形態、中長期的な利益、そして社員の行動をマッチさせることが必要となります。
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