出会いパワー

リーダーはその組織形態に合ったリーダーシップの条件の下、組織を引っ張り、そして変革をしていきますが、現実にはリーダーシップに加え、パワーというものが必要になります。
パワーは、相対的地位から来る権力、知識・報酬を与えることができる能力、恐怖心を与えることができる力、皆に好かれていること、などが挙げられますが、このパワーは組織内、グループ内に分布しています。
ただし、リーダーがすべてのパワーを支配しているわけではありません。
例えば、リーダーよりメンバーのほうがある業務の専門知識が高ければ、その人にパワーがあることが認識されることになります。

一方、各人が自分の目標を達成するためにパワーを用いるようになってしまっては、それは政治行動につながり、組織やグループにとって好ましくないことが起こりえます。
パワーがうまくメンバー間に分布されると、いわゆる全員参加型のグループ運営も可能となります。
こういったプロセスは、パワーを握っている人間がパワーを分け与える「エンパワーメント」という行為によって達成されます。
ただし、全員参加型の運営能力がないメンバーにエンパワーすることは、そのままチームにとってリスクに変わります。
また目標が共有されていることも大変重要です。

特定のリーダーを設けない、自律型チーム運営に関する研究が発達したのも、こういった歴史的背景が関係しています。
このような研究の流れをみると、リーダーシップというのは、単にリーダーをどう育てるか、といった問題ではなく、リーダーの役割、メンバーの役割、その他の環境、すべてを考慮する必要性があることを認識できます。
【4つのパワー】
@賞罰…年収や出世に影響を及ぼす力を持つ人が他社に権力を行使できるもの
A正当化…個別の損得勘定でない納得性からくる権力。「社長命令なので当然」など
B同一化…心理的に一心同体となることで発生する権力「この人のためだったら残業してもかまわない」
C情報…専門的な知識や優れた情報を持っていることを基盤として権力


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